艦種:遠距離射撃型砲駆
性能
砲撃力:★★★★★☆☆☆☆☆ 遠距離射撃が強いがDPMは低い
雷撃力:★★★★☆☆☆☆☆☆ 遠距離射撃型には珍しく射程10kmと実用的
対空力:★★★☆☆☆☆☆☆☆ 単独での防御は厳しい
隠蔽力:★★★☆☆☆☆☆☆☆ 最良隠蔽7.4km、先手を取られる
生存力:★★★★★☆☆☆☆☆ 修理班と50mm装甲があり、機動力も高い
機動力:★★★★★★★☆☆☆ 遠距離射撃型には破格の機動力と加減速
50mm装甲
画像のオレンジ色の箇所が50mm装甲版がある箇所で、駆逐のHE弾を無効化することができます。ただし、装甲版がある箇所が少ないので過信は禁物です。また、横を向いている時にAP弾を撃たれて大ダメージをくらってしまうこともあるので、真横ではなく斜めを向いておいて、AP弾を撃たれたら斜めから縦に艦を向けられるように態勢を整えておきましょう。
基本方針
序盤:隠蔽を保って状態で外洋で偵察・雷撃・引き撃ち
中盤:単独行動艦や敵駆逐を狙う、陣地を占領する
終盤:単独行動艦を狙う、陣地を占領する、生存する
具体的な立ち回り
序盤
通常戦
敵巡洋艦と戦艦のスポットを目標に、島が少なく、視界が通る箇所を目指します。この時にマップ端ギリギリまで行くと、敵駆逐にスポットされた時に逃げ道がなくなるので、退路分のスペースを確保しつつ敵を補足できる距離を保ちましょう。
序盤に敵の艦載機が自分の方面に近づいてきたら、速度を落として味方と合流するか、エンジンブーストを使って回避しましょう。デルニーは加減速も転舵もいいので、艦載機からの攻撃を避けやすいですが、それでも安全策は味方と合流することなので、序盤から敵艦載機が近づいてきていたら味方のそばでやり過ごしましょう。
敵戦艦を補足したら、次は巡洋艦の確認をします。まだ発見されていない巡洋艦が蔵王など低弾道の巡洋艦なら、発見できるまでスポットをメインに立ち回ります。この時、同時に敵駆逐も接近してきていますので、敵に近づきすぎないようにしつつ、引き撃ち態勢を作っておきます。レーダー艦は島裏に待機していることが多いので、島裏からの射線はすぐに切れるように立ち回れるとなお良いです。
敵駆逐にスポットされたら、引き撃ちをしながらエンジンブーストを使用して、回避盾をします。敵弾接近警報の表示を参考に、加減速転舵を変えて、エンジンブーストが切れるまで敵弾を回避しながら砲撃します。この時に敵からの集中砲火が激しい場合は大人しく隠蔽に入って、射線を切れる場所に移動するか、敵艦と充分に距離を取ってから仕切り直します。
『戦艦のスポット→巡洋艦のスポット→距離を取って砲撃』を繰り返しながら、上がってきている敵艦に火災を付けて、戦線を下げさせることが序盤の狙い筋になります。
制圧戦
通常戦と基本的には同じですが、キャプゾーンが関わってきます。キャプゾーンが大きくて開けている場合は、通常戦と同様にしながら引き撃ち態勢を取りつつキャプゾーンに入ります。その後の流れも通常戦と同じです。ただし、艦載機や巡洋艦の脅威がある場合は、キャプにはこだわらなくて構いません。キャプが難しいようだったら、通常戦と同様に引き撃ちから敵艦を下げさせることを目標にしましょう。
島が多くて視界が通らないキャプゾーンは、レーダー艦をスポットして下げさせることを目標にします。敵レーダー艦が低弾道艦だったら、味方とクロスが取れる位置から集中砲火するか、レーダーを使わせた後に魚雷を狙います。隠蔽やDPMが低いので、序盤からキャプにこだわったり、島を使いながら敵駆逐に接近して倒しにいくのは避けましょう。
敵レーダー艦を下げさせて、敵戦艦たちも退いたのを確認してからキャプゾーンに入ったり、味方にキャプしてもらいます。その後、バラバラになった敵戦艦に対して砲撃をするのが狙い筋です。
軍拡競争
序盤から強化エリアの取得は厳しいです。味方駆逐や空母やレーダー艦と連携して、強化エリアを取りに来た敵駆逐への砲撃チャンスを待ちながら、通常戦と同じようにスポットと砲撃をします。スポットと砲撃をして敵艦を下げさせて、タイミングよく強化エリアを取得できるルートを取るように動けたら充分です。敵艦を下げさせて、安全に強化エリアを取得できるルートが確保できたら取りに行く感じです。
中盤~終盤
通常戦
敵が下がっていっている場合は、包囲殲滅ができるように敵をマップ中央側に寄せていきます。反対方向の見方も同じように押せていたら勝勢で、包囲殲滅がしやすい理想形と言えます。
敵に押し込まれた場合は退かないといけません。反対側の味方も押されている場合は、マップ中央側に逃げるのではなく、マップの南北に逃げるようにすると、反対方向の味方と挟み撃ちがしやすく、カウンターを決めやすいです。
逆に反対側の見方が押している場合は、魚雷や引き撃ちなどで敵の進撃を遅らせながらマップ中央側に逃げるといいです。この場合は、開戦時は南北で敵チームと向かい合ってましたが、今度は東西で向かい合う形になるので、仕切り直しがしやすいです。
制圧戦
通常戦の包囲殲滅の考え方に加えて、新たなキャプゾーンを取るかどうかが関わります。敵艦がバラバラに分散してきた中盤以降から、陣地占領をしていくのが隠蔽の悪い駆逐艦の基本戦略になります。もちろん、ポイント差や敵との体力差を考えて、敵の体力がかなり削れて倒しきれそうなら、キャプではなくスポットや砲撃を継続していくのもいいです。
基本的にはキャプが敵よりも多く取れている方が優勢になります。キャプを多くとった後はカウンターが怖いので深追いはせずに、敵が上がってくるのを迎え撃つ方がいいです。
軍拡競争
中央にキーエリアが出現する1分前にアナウンスがあるので、そのアナウンスがあったら、マップ中央に移動しましょう。その頃には敵がバラけてスポットがしづらくなっていると思います。ただ、中央のキーエリアは、制圧したら勝勢になるので、スポットや砲撃よりもキャプを優先してもらって大丈夫です。
敵駆逐が残っていたら、中央で駆逐戦になります。HPが充分に有利な場合は敵駆逐と1対1をしてもいいですが、そうではない場合は安全策を取って味方と合流してからでいいです。それまでは踏み合いをしつつ魚雷で牽制しましょう。
煙幕か修理班か
煙幕と修理班のどちらか一方を装備できます(※ウダロイは両用可能)。煙幕を装備して煙幕射撃と遠距離射撃という戦い方でもいいのですが、レーダー艦が居ることや、回避盾運用に適している艦性能を考えると、修理班の方が適しているでしょう。遠距離射撃で敵艦をスポットしながら火力を出せますし、敵弾を回避することで味方の生存性の向上にもつながります。修理班を装備して粘り強く遠距離射撃をする方が、チーム全体にとっての攻撃・偵察・生存の面でメリットが大きいでしょう。
もっと詳しく…
煙幕なら、すぐに一方的な射撃ができると思われがちですが、そうするためには注意点(①敵魚雷②レーダー艦③視界④逆煙幕撃ち⑤主砲射程など)があります。しかし、修理班でも、敵に撃たれない状況(①敵味方艦の種類②数③位置④砲塔の向きなど)を作れば、一方的な射撃は可能です。大事なのは、煙幕でも修理班でも、一方的な射撃には条件を整える必要があるということです。
ここで、煙幕射撃は移動範囲が限定されます。それに対して、修理班持ちの場合、状況を整えれば、移動しながら一方的に射撃することができるので、①被雷リスク小②視界確保可③敵艦を主砲射程内に収容可、といったことができます。よって、一方的に撃てる状況下では、修理班持ちの方がメリットが大きいです。
また、煙幕持ちの場合、敵魚雷やレーダーなどで煙幕を放棄した場合は、修理班無しで回避盾運用をしなくてはいけませんが、修理班持ちは回復しながら回避盾運用ができるため、長時間回避盾が可能になり、味方のHP温存に貢献できます。
さらに、煙幕射撃では視界が味方頼りになりますが、回避盾運用では自分から敵を見に行くことができるため、視界確保にも貢献できます。
ここで、煙幕なら危なくなったらすぐに隠蔽に入れたり、キャプができるといった反論がでてくるかもしれません。しかし、危なくなったら回復しながら退けばいいし、キャプも状況を整えてからすれば問題ありません。そもそも、隠蔽が悪い・転舵が悪い・遠距離でも低弾道、という特性を考えると、煙幕を使って無理にキャプをするより、遠距離から敵巡洋艦や戦艦を押し下げて、数的有利を作ってから堂々とキャプをするほうが、取り返されにくく、ソ駆の特性に合っています。
よって、煙幕よりも修理班の方がオススメです。煙幕で戦えないことはないですが、少なくともソロプレイでは、修理班を装備しての回避盾運用の方がメリットが大きいでしょう。
テクニック ~燃えていない所を狙う~
デルニーは主砲のDPMは低いですが、他国の駆逐とは異なり遠距離でも弾道が低めなので、10㎞以遠でも敵に砲弾を当てやすいです。また、HPが高く機動性も優秀で修理班もあるので、長い間姿を晒しながら砲撃が可能です。その際に、低いDPMを補う方法として、『①燃えていない箇所を狙ってHE弾を撃つ ②横を向いている敵(または火災を消化中の敵)にAP弾を撃つ』のふたつの方針があります。
どちらの方がダメージが出るかは敵艦や状況によりますが、とりあえず、既に燃えている場所にHE弾を当て続けるのはもったいないので、燃えていない箇所を狙って、隙があればAP弾を狙うといいと思います。
対デル二ー
駆逐の場合:スポットする・魚雷を流す・近接戦に持ち込む・装甲にAP弾を刺す
戦艦の場合:味方と一緒にデルニーを撃つことができるところに居る
巡洋の場合:圧力をかける
空母の場合:味方の射線が切れる所に居させない
潜水の場合:特になし
オススメ艦長スキル
敵弾接近警報:加減速による回避の補助
無線探知:敵駆逐の位置の把握・魚雷が来る方向の予測
主砲・対空兵装専門家:主砲の射程延長
管理:消耗品の使用回数の増加
アドレナリンラッシュ:火力強化
艦長スキルとアップグレードの候補
砲特化ビルド ★★★★☆
『無線方向探知』や『隠蔽処理専門家』の代わりに、『恐れ知らずの喧嘩屋』など攻撃力を高めたビルドです。陣地の占領や敵駆逐の偵察が難しいですが、分隊を主にプレイして連携が取れる人や、エイムと回避に自身のある人は、こういった攻撃的ビルドがオススメです。
おわりに
「蝶のように舞い、蜂のように刺す!」
艦速が高く、転舵も優秀で、修理班を持っていることで、長時間姿を晒しながら遠距離射撃が可能です。ハバロフスクと同様に、遠距離射撃型砲駆を代表するような存在です。さらに、加減速の効き具合が他の駆逐艦よりも優れていて、特にエンジンブーストを使用している間は敵弾を容易に回避することができます。
ハバロフスクだと舵が重くて使いづらかったし、タシュケントだと生存性が無くてすぐに沈んじゃうという人にはぜひ試してみて欲しい艦です。