艦種：遠距離射撃型砲駆（煙幕射撃型砲駆）
主砲精度が非常に良く、低弾道で、遠距離射撃が得意な艦になっています。AP弾に跳弾優遇があり、10km前後で敵巡洋艦のバイタルの貫通を狙えるほど貫通力が高いです。そのかわり、DPMは低く、HE弾のDPMは駆逐艦の中でもワーストクラスです。また、船体が大きいので、機動性が悪く、被弾面積も大きいので、一度敵に狙われると大ダメージを受けてしまう恐れがあります。立ち回りが巡洋艦のような駆逐艦です。
現在の艦長スキルとアップグレード
敵駆逐との接近戦を避け、ほどよく距離を取りたいため、隠蔽半切りビルドにしています。管理を取得して、煙幕を攻撃にも防御にも使いやすいようにしています。無線方向探知は敵駆逐艦の位置を知って、魚雷警戒や主砲を予め回しておくことに役立つので、以前は取得していました。しかし、固有UGで主砲旋回が速くなったことと、得意の中～遠距離での交戦をメインにしたいので、無線方向探知の取得は辞めています。
固有アップグレードを採用して、主砲旋回とエンジンブースト使用時の最高速度を向上させています。3スロット目は、主砲精度や砲旋回の性能は充分と判断して、雷速向上UGにしており、魚雷を当てやすくしています。
性能
砲撃力：★★★★★★☆☆☆☆ DPMは低めだが、AP弾による遠距離射撃が強力
雷撃力：★★★☆☆☆☆☆☆☆ 射程13.5kmだが雷速が遅い
対空力：★★★☆☆☆☆☆☆☆ 防御砲火はあるが単独での防御は厳しい
隠蔽力：★★★★☆☆☆☆☆☆ 最良隠蔽6.5km、隠蔽UGで7.2km、素で8km
生存力：★★★★☆☆☆☆☆☆ 大型船体、機動性と隠蔽の悪さも足を引っ張る
機動力：★★☆☆☆☆☆☆☆☆ 転舵が悪い、艦速は平均的
25mm装甲
船体の中央側面と中央甲板に25mm装甲があり、ほとんどの駆逐艦のHE弾を防いでくれます。ただし、真横を向いていると駆逐AP弾が通常貫通してしまうので、敵駆逐との交戦時は斜めを向けて戦いましょう。
基本方針
序盤：隠蔽を保って状態で外洋で偵察と雷撃
中盤：単独行動艦の横を取りAP弾を狙う、味方と一緒に敵駆逐を削る、陣地を占領する
終盤：単独行動艦を狙う、陣地を占領する、生存する
具体的な立ち回り
序盤
通常戦
隠蔽の良い巡洋艦の感覚で乗るべき駆逐艦です。まずは味方の援護がもらえる位置でスポットと魚雷をしましょう。機動力が低く、隠蔽も悪いので、最初からクロスを取れる位置に行こうとすると、空母に見つかり集中砲火を受けて何もできないうちに体力が半分になってしまします。序盤は引き撃ち態勢を早めに取りながら慎重に魚雷とスポットメインで動いて充分です。
後ろ側に主砲が2基ついているので引き撃ちは得意な部類に入ります。船体も大きいことを考えると、被弾面積を最小にしながら引き撃ち態勢を取ることを意識しながら序盤は戦うといいです。
巡洋艦と戦艦の交戦が始まって敵艦がバラけ始めたら、味方とクロスが取れる位置を狙って移動します。射程が長いのである程度はカバーできますが、機動力が低いため早めの判断をしないとチャンスを逃したり、ピンチを回避できなかったりします。ミニマップを見て、敵の主砲を回転させる意識を持ちながら、じわじわと横を取れる位置を狙いましょう。
制圧戦
通常戦と基本的に同じで、引き撃ち態勢から「スポット&魚雷」をメインに立ち回ります。キャプエリアが絡んできますが、駆逐の仕事が苦手な艦なので、キャプエリアを取りに行くよりも相手の巡洋艦と戦艦を下げることを考えた方がいいでしょう。キャプエリアは、安全になってから自分で取るか、味方に取ってもらうのが基本です。
序盤は敵にキャプエリアを取られがちですが、維持できないように敵の援護艦隊を下げさせるのが狙い筋です。巡洋艦では位置取りできない所でクロスを組み、AP弾でダメージを出していきます。ここでも焦らずにゆっくりと戦線を上げていきましょう。
軍拡競争
隠蔽と機動力が悪いので、かなり苦手な戦場になります。敵の駆逐艦に強化エリアを取られがちになりますが、敵の援護艦隊を下げさせることで敵駆逐を孤立させて、味方と一緒に狩ることが狙い筋になります。ここでも、「スポット&魚雷」をメインに戦いながら、無理はせず、取れる強化エリアを確実に取っていくことを意識しましょう。
中盤～終盤
通常戦
序盤に温存した体力が活きてくる時間帯です。ミニマップを見て敵の横を取れる位置を狙いましょう。エルビングはAP弾に跳弾優遇があるので、多少斜めになっていても貫通が見込めます。弾かれるまではAP弾で大ダメージを狙って、弾かれるようになったらHE弾に切り替えるか、砲撃をやめて仕切り直しましょう。
低弾道を活かして遠距離から横を向いている敵巡洋艦や戦艦を狙います。特に、軽巡洋艦は10km前後から防郭を貫通できるので、主砲精度の良さも活かして、的確に防郭を貫通していきたいところです。基本的には遠距離～中距離を意識しつつ、バイタルが抜けそうな相手には、できるだけ近づいて的確にバイタルを抜きいていきましょう。
敵が下がっていっている場合は、包囲殲滅ができるように敵をマップ中央側に寄せていきます。反対方向の見方も同じように押せていたら勝勢で、包囲殲滅がしやすい理想形と言えます。
敵に押し込まれた場合は退かないといけません。反対側の味方も押されている場合は、マップ中央側に逃げるのではなく、マップの南北に逃げるようにすると、反対方向の味方と挟み撃ちがしやすく、カウンターを決めやすいです。
逆に反対側の見方が押している場合は、引き撃ちで敵の進撃を遅らせながらマップ中央側に逃げるといいです。この場合は、開戦時は南北で敵チームと向かい合ってましたが、今度は東西で向かい合う形になるので、仕切り直しがしやすいです。
制圧戦
通常戦の包囲殲滅の考え方に加えて、新たなキャプゾーンを取るかどうかが関わります。敵艦がバラバラに分散してきた中盤以降から、陣地占領をしていくのが隠蔽の悪い駆逐艦の基本戦略になります。もちろん、ポイント差や敵との体力差を考えて、敵の体力がかなり削れて倒しきれそうなら、キャプではなくスポットや砲撃を継続して、キャプは味方に取ってもらいましょう。
基本的にはキャプが敵よりも多く取れている方が優勢になります。キャプを多くとった後はカウンターが怖いので深追いはせずに、敵が上がってくるのを迎え撃つ方がいいです。
軍拡競争
中央にキーエリアが出現する1分前にアナウンスがあるので、そのアナウンスがあったら、マップ中央に移動しましょう。その頃には敵がバラけてスポットがしづらくなっていると思います。ただ、中央のキーエリアは、制圧したら勝勢になるので、スポットや砲撃よりもキャプを優先してもらって大丈夫です。
敵駆逐が残っていたら、中央で駆逐戦になります。HPが充分に有利な場合は敵駆逐と1対1をしてもいいですが、そうではない場合は安全策を取って味方と合流してからでいいです。それまでは踏み合いをしつつ味方の合流を待ちましょう。
テクニック ～いかに体力を温存するか～
エルビングで一番ダメージをもらいやすい時間帯は序盤です。序盤に他の駆逐と同じ感覚で乗っていると、大ダメージをもらって何もできなくなってしまうパターンが多くあります。まずは味方と離れすぎないように注意しながら、スポットと魚雷で我慢しましょう。敵の配置がわかっても、敵の艦隊がバラけないかぎり射線が切りにくく、発見されたら集中砲火されるリスクが高いです。幸い、魚雷射程は長いので、引き撃ち態勢を取りながら魚雷を狙う程度で大丈夫です。
どうしても苦手な人は、アップグレードや艦長スキルを魚雷に少し振って、序盤の動きを強化してもいいです。主砲を使おうとして焦ってしまうのを防ぐことができます。ただし、振りすぎると中盤以降の動きが弱くなって勝負所で負けてしまうので、振りすぎないように注意しましょう。
対エルビング
駆逐の場合：スポットする・魚雷を流す・装甲にAP弾を撃つ
戦艦の場合：味方と一緒にエルビングを撃つことができるところに居る
巡洋の場合：バイタルを抜かせないようにする
空母の場合：近距離の対空火力が高いので注意
潜水の場合：特になし
オススメ艦長スキルとアプグレード
主砲の射程を伸ばす『主砲・対空兵装専門家』と、火力向上の『アドレナリン・ラッシュ』がオススメです。また、最初から火力を上げておきたい場合は『特重弾薬』もおすすめです。主砲旋回が遅いので『歯車のグリスアップ』も取っておきたいスキルです。
『隠蔽処理専門家』や『無線方向探知』は取るかどうか悩みどころです。駆逐艦のプレイも視野に入れる場合は、あると便利なことが多いと思います。
通常UG隠蔽ビルド おすすめ度★★★☆☆
最良隠蔽にして、無線探知も取得して、敵駆逐艦を警戒しながら陣地占領などをしやすくしています。特重徹甲弾をしとくしていますが、これはアドレナリンラッシュでもいいと思います。
固有UGビルド おすすめ度★★★★☆
固有UGを採用することで、主砲旋回を早くし、無線方向探知が無くても砲撃機会を逃しにくくなっています。また、艦長スキルでは隠蔽を取得せず、あえて最良隠蔽にしないことで、エルビングが苦手としている敵駆逐艦との近距離戦を避け、得意な遠距離での砲撃をしやすくしています。さらに、管理を取得することで、煙幕の使用回数を増やし、攻撃的にも防御的にも煙幕を使用できるようになっています。
おわりに
「多分これが一番難しいと思います」
隠蔽の良い巡洋艦の感覚で乗るべき駆逐艦です。苦手な人はトコトン苦手で、難しい艦だと思います。ですが、エルビングのAP弾の火力は一度決まれば爽快感抜群です。巡洋艦が得意な人はぜひ試してみてください。
