今回は駆逐艦の分類ごとに、艦長スキルや立ち回りを書いています。駆逐初心者の方は、分類を知っておくと、特徴や得意戦略を把握しやすくなるのでオススメです。
砲駆・雷駆・両用駆(バランス型)・対駆逐型の4種類に分けて、それぞれの簡単な立ち回り・艦長スキル・テクニックを紹介しています。
シリーズ第2回目はこちら↓
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0. 駆逐艦の種類
駆逐艦で試合に臨む前に、自分が乗っている艦の特徴を把握しましょう。なぜなら、同じ駆逐艦でも立ち回りや戦略の得意不得意が分かれているからです。駆逐艦は大きく分けて4つのタイプがあります。『砲駆』・『雷駆』・『両用駆(バランス型)』・『対駆逐型』です。
『砲駆』・『雷駆』・『キャプ駆』と呼ばれたりもしますが、このブログでは4つにタイプを分けて紹介しています。『対駆逐型』は、『砲駆』・『雷駆』・『両用駆』の分類の中でも、特に対駆逐処理能力の高いものを『対駆逐型』と呼んでいます。それぞれの得意な立ち回り・戦略・テクニックを把握しておくと立ち回りに役立ちます。
※このブログで使っているカテゴリーは、艦の説明や特徴を把握するための導入用で、素の『主砲性能・魚雷性能・隠蔽性能・機動性能・消耗品』を元にして、『砲撃力・雷撃力・偵察力・キャプ性能・対駆能力』を考えて、【砲駆】・【雷駆】・【両用駆】・【対駆逐型】に分けてます。
1. 砲駆(砲撃型駆逐艦)
主砲をメインに戦う駆逐艦です。砲撃力が高く、HPも高い傾向があります。敵戦艦などに火災を発生させたり、横を向けている敵にAP弾を撃つことでダメージを出し、ダメージレースで優位を築いていくのが主な戦略です。
砲駆は主に3種類に分かれます。機動力を活かして敵弾を回避しながら遠距離から射撃する『遠距離射撃型』、煙幕を使用して隠れながら高いDPMを発揮して敵を攻撃する『煙幕射撃型』、敵駆逐をヘッドオンで沈めて視界差で優位に立つ『対駆逐型』の3種類です。
1.1. 遠距離射撃型砲駆
Tier10:デルニー・ハバロフスク・クレベール・ラグナル
Tier9:ウダロイ・タシュケント・モガドール
Tier8:キエフ・テリブル・ファンタスク
機動力を活かして敵弾を回避し、遠距離から砲撃して、敵艦に火災を発生させたりAP弾でダメージを狙うタイプの砲駆です。基本的にHPが高く、砲撃力も高く、機動性も高いですが、煙幕を装備していない駆逐艦が多いです。その代わりにHPを回復できる修理班を装備していたり、装甲を持っていたり、特殊な区画HPをしていて、打たれ強くなっています。
オススメ艦長スキル
『予防整備』・『敵弾接近警報』・『最後の抵抗』・『抗堪専門家』・『主砲・対空兵装専門家』・『恐れ知らずの喧嘩屋』・『アドレナリン・ラッシュ』など
艦長スキルとアップグレード(デルニー)
戦略
①敵戦艦への砲撃を優先してダメージレースで勝つ
②弾道の低い敵巡洋艦とは射線を切るか充分な距離を離す
③敵駆逐は艦載機やレーダーで見えたら対応する
基本的な立ち回り
①序盤は外周からスポットメインで引き撃ち態勢を取り、HPを温存する
②敵がバラけ始めたら、味方とクロスを組める位置から砲撃する
③中盤以降は、味方と一緒に沈めきれそうな敵を優先して集中砲火する
テクニック:回避盾
艦長スキルの『敵弾接近警報』を取得していると、敵が主砲を発射した瞬間に警告が表示されるようになります。これとエンジンブーストを使用して、加減速転舵をしながら敵援護艦隊の砲撃を回避しつつ砲撃をするテクニックを『回避盾』と呼びます。
敵の砲撃を分散させ、味方への集中砲火を防ぐメリットがあります。その代わり、序盤では敵艦隊が集中砲火をしやすい状況にあるので、回避盾運用をしようとして集中砲火を受けてしまい、中盤以降の仕事ができなくなる危険性もあります。
狙ってくる敵艦が1~2隻程度なら回避盾運用は可能ですが、3隻以上から狙われる状況では砲撃の回避が難しくなるので、砲撃は控えた方がいいです。そういう場合は、敵の射線を切ったり、充分な距離を離したり、スポットメインで立ち回って、機会を待つ方がいいでしょう。
1.2. 煙幕射撃型砲駆
Tier10:ドルイド・春雲・エルビング・F.シャーマン・A.レゴロ
Tier9:北風・シュルツ・アドリアティコ・フローニンゲン・フリースラント
Tier8:秋月・G.J.マーカー・Z-35・フェンヤン
煙幕を使用して姿を隠し、味方の視界や敵の発砲ペナルティを利用して煙幕射撃をするのが強力な駆逐艦です。DPMは高いものが多いですが、機動性が悪いものが多く、姿を晒しながらの砲撃は苦手なタイプです。
オススメ艦長スキル
『予防整備』・『最後の抵抗』・『抗堪専門家』・『隠蔽専門家』・『管理』・『アドレナリン・ラッシュ』など
艦長スキルとアップグレード(春雲)
戦略
①敵駆逐は艦載機やレーダーで見えたら対応する
②敵巡洋艦とは充分距離を離して煙幕射撃をして削る
③敵戦艦への煙幕射撃を優先してダメージレースで勝つ
基本的な立ち回り
①序盤は味方艦隊の先頭付近でスポットメインで引き撃ち態勢を取り、HPを温存
②敵がバラけ始めたら、敵艦の横を突ける位置から煙幕射撃をする
③中盤以降は、味方と一緒に沈めきれそうな敵を優先して集中砲火する
テクニック:煙幕射撃
序盤は敵艦載機に発見されないように、味方の防空圏の近くに居ましょう。突出しすぎると敵艦載機や潜水艦に発見され、航空攻撃や敵援護艦隊の砲撃から隠れるためだけに煙幕を使わされてしまいます。防御のみに煙幕を使用してしまうと、攻撃の手段が限られてきてダメージレースで負けてしまう危険性があるので、防御のみの煙幕の使用は避けて、攻防一体の使用ができるように立ち回りましょう。
煙幕射撃をする場合は、まず煙幕射撃が効果的な敵艦が射程内に居るかを確認しましょう。敵艦がゆっくり前進して来ているか、島に貼りついている時か、横を向いている時に狙うのが効果的です。射程ギリギリや逃げている艦には効果がほとんどありません。煙幕の効果時間中に継続して攻撃できる艦がいるかどうか確認して煙幕射撃をしましょう。また、複数の敵艦を射程に収めておくのも、スポットが無くなった時に別の艦を狙うことができるので効果的です。
また、煙幕射撃の注意点として、味方がスポットをしてくれているかを確認して、煙幕で味方の視界を遮らないようにしながら煙幕射撃をしましょう。せっかく煙幕を使用しても、視界が無いと撃つことができません。ミニマップなどで味方が視界を確保しているか確認してから煙幕を使用しましょう。
さらに、敵駆逐艦が近くに居る場合は、魚雷に注意しましょう。敵駆逐艦は煙幕射撃をしているところに魚雷を流してくることがかなりあります。敵駆逐艦の魚雷が流れたのを確認してから煙幕射撃に移行するか、魚雷の脅威が無い所で煙幕射撃をするか、魚雷が流れて来そうな方向に艦尾を向けて煙幕射撃をしましょう。
1.3. 対駆逐型砲駆
Tier10:スモランド・マルソー・Z-42・ヴァンパイアII・グダニスク・リュ―シュン・バザン
Tier9:ブラック・カトソニス
Tier8:コサック・オルカン・スプリト
敵駆逐艦を自分から倒しに行きやすい艦です。HPは標準的なものが多いですが、レーダーや長射程のソナーを装備しています。砲火力も高いものが多く、自分から敵駆逐艦を発見して処理する能力が優れています。そのかわり、射程が短かったり弾道が悪かったりするため、敵戦艦に対しての脅威度が他の砲駆に比べてやや低くなっています。
オススメ艦長スキル
『予防整備』・『最後の抵抗』・『抗堪専門家』・『隠蔽専門家』・『無線方向探知』・『管理』・『アドレナリン・ラッシュ』など
艦長スキルとアップグレード(マルソー)
戦略
①敵駆逐は積極的にヘッドオンを狙って沈め、視界差で勝つ
②弾道の低い敵巡洋艦とは射線を切るか充分な距離を離す
③敵戦艦へは主砲をメインにダメージを出す
基本的な立ち回り
①序盤はスポットメインで、狙えそうだったら敵駆逐艦にヘッドオンする
②敵がバラけ始めたら、孤立した駆逐艦にヘッドオンを狙う
③中盤以降は、味方とクロスを取りながら沈めきれそうな敵を集中攻撃する
テクニック:ヘッドオン
前進してくる敵艦に対して、こちらも前進して会敵することをヘッドオンと言います。敵駆逐艦に対してヘッドオンをすると、転舵して逃げようとしている間に集中砲火をすることがあります。
序盤は、敵艦隊の動きから、敵艦隊を先導しているであろう敵駆逐艦の位置がある程度絞り込みやすいため、ヘッドオンを狙いやすくなっています。艦長スキル『無線方向探知』を取得していると、敵駆逐艦のおおよその位置を把握しやすいため、さらにヘッドオンを狙いやすくなります。敵艦隊の射線を切ったり、充分に距離を離せている場合は、ヘッドオンを狙ってみましょう。
中盤以降はさらに敵駆逐艦が孤立しやすい時間帯です。敵駆逐が残っている場合は、孤立している所を狙って、積極的にヘッドオンを仕掛けましょう。通常戦では味方戦艦を狙って近づいて来たところを、制圧戦ではキャプエリアを狙って近づいて来たところを、軍拡戦では強化エリアを取りに来たところを待ち伏せるとヘッドオンを決めやすいです。
2. 雷駆(雷撃型駆逐艦)
Tier10:島風・サマーズ・ユエヤン
Tier9:夕雲・Z-44・イェーガー・ベンハム・ネウシトラシムイ
Tier8:陽炎・シェンヤン・朝潮・雪風・晴風II・シリワンギ
魚雷をメインに戦う駆逐艦です。魚雷の射程・威力・リロード時間に優れていて、隠蔽も優れている艦が多いです。その代わり、主砲のDPMとHPが低く、砲撃戦は苦手な艦がほとんどです。隠蔽状態を保ちながら魚雷を狙う隠蔽雷撃を主体にして戦います。
オススメ艦長スキル
『予防整備』・『最後の抵抗』・『抗堪専門家』・『隠蔽専門家』・『無線方向探知』・『素早く静かに』・『魚雷装填手』・『高速魚雷』など
艦長スキルとアップグレード(島風)
戦略
①敵駆逐の隠蔽が自分より悪い場合はスポットし、良い場合は会敵を避ける
②敵巡洋艦はレーダーやソナー範囲に入らないように注意してスポットする
③敵戦艦を主に雷撃してダメージレースで勝つ
基本的な立ち回り
①序盤は引き撃ち態勢でスポットし、敵戦艦に魚雷を狙う
②敵がバラけ始めたら、レーダーや艦載機に注意しながら接近して魚雷を狙う
③中盤以降は、敵艦の横にできるだけ近づいて魚雷を狙う
テクニック:扇撃ち
魚雷を流す方法に『扇撃ち』と呼ばれる方法があります。魚雷の間隔が均等になりつつ、転舵をされても当てやすい魚雷の流し方です。やり方は『①魚雷予測線よりも敵の前方側に半分ずらして投げた後、②すぐに魚雷予測線よりも敵の後方側に半分ずらして投げる』です。『扇撃ち』については、個別の解説記事を書いていますので、そちらを参考にしてみてください。
扇撃ちや他の魚雷の当て方の解説はこちらを参照してください↓
3. 両用駆(砲雷両用型駆逐艦)
主砲と魚雷の両立がしやすく、隠蔽も良いため、偵察・陣地占領・対駆逐戦闘もしやすい艦です。砲駆や雷駆に比べると、主砲性能・魚雷性能がやや低い艦が多いですが、主砲性能と魚雷性能と隠蔽性能のバランスが良く、さまざまな状況に対応できるポテンシャルを持っています。
両用駆は2種類に分かれます。主砲・魚雷・隠蔽のバランスが良い『バランス型両用駆』と、両用駆の中でも対駆逐戦闘に役立つ消耗品などを装備している『対駆逐型両用駆』の2種類に分かれます。
3.1. バランス型両用駆
Tier10:ギアリング・グロゾヴォイ・ハランド・トロンプ・疾風
Tier9:フレッチャー・エステルイェートラント・チュンム・ヴェロス
Tier8:ベンソン・キッド・エーランド・晴風・オグネヴォイ
隠蔽が良く、主砲と魚雷を両用しやすい艦です。状況や敵艦との相性に応じて、主砲で仕掛けるか、魚雷で攻めるか、スポットして味方に撃ってもらうか、隠蔽を活かしてキャプをするか、といった選択が可能です。いろいろな状況に対応できる反面、砲駆や雷駆に比べて爆発力が乏しく、形勢を一気に逆転する力が劣ります。
オススメ艦長スキル
『予防整備』・『最後の抵抗』・『抗堪専門家』・『隠蔽専門家』・『無線方向探知』・『アドレナリン・ラッシュ』・『幻惑』など
艦長スキルとアップグレード(ギアリング)
戦略
①敵駆逐のDPMが自分より低い場合はヘッドオンし、高い場合はスポットする
②敵巡洋艦はレーダーやソナー範囲に入らないように注意してスポットする
③敵戦艦は遠距離射撃と煙幕射撃と隠蔽雷撃を織り交ぜながら戦う
基本的な立ち回り
①序盤は引き撃ち態勢でスポットし、敵戦艦に魚雷を狙う
②敵がバラけ始めたら、遠距離射撃や隠蔽雷撃、敵駆逐にヘッドオンをする
③中盤以降は、戦況に合わせて求められている役割をこなす
テクニック:4つの仕事と攻撃手段の選択
バランス型は主砲も魚雷も平均的にこなせる反面、どちらかに特化した駆逐艦と比べて、明確な指針や、突破力、逆転力に乏しい特徴があります。ミニマップや周りを見て、求められている役割をこなしていく必要があります。主な仕事は、『偵察』・『陣地占領』・『生存』・『攻撃』の4種類。また、攻撃に関しては、『遠距離射撃』・『煙幕射撃』・『隠蔽雷撃』・『ヘッドオン』・『引き撃ち』・『味方支援』などがあります。
『偵察』は基本的に敵巡洋艦と戦艦をスポットし、敵駆逐艦は隠蔽が自分より悪い艦はスポットし、隠蔽が自分より良い艦は被発見されないように引き撃ち態勢で警戒することを考えます。
『陣地占領』は、制圧戦などで敵レーダー艦を退かせることができたら、味方の状況を見て、味方艦にキャプは任せることができて、さらなるスポットが必要ならスポットを継続し、味方艦では占領できそうにないなら自艦がキャプをするということを判断します。
『生存』は、試合を通して脅威であり続けるために、簡単に沈まないように立ち回ることを考えます。リスクを大きく犯す場合はそれだけのリターンが見込める場合のみで、基本はリスクは最小限にしながら偵察・陣地占領・攻撃を行います。
『攻撃』は、『遠距離射撃』・『煙幕射撃』・『隠蔽雷撃』・『ヘッドオン』・『引き撃ち』・『味方支援』などがあります。両用型は主砲も魚雷もバランスよく使用することができるので、いろいろな攻撃手段を状況に応じて選択することができます。
基本的には上記の4つの方針を持っておくと、スポットかキャプかで迷ったり、攻撃手段で迷ったりすることを防ぐことができます。また、何をやったらいいかわからなくなるという状況も防ぐことができます。とにかく、ミニマップや周りの状況を見て、今求められていること、これから求められそうなことを考え、方針を決めて、実行する必要があります。基本の4つの仕事と、攻撃手段の選択を頭に入れておくと、プレイが楽になるはずです。
3.2. 対駆逐型両用駆
Tier10:Z-52・デアリング
Tier9:ZF-6・Z-46・ジャトラント
Tier8:ローヤン・Z-23・ライトニング
バランス型の中でも、消耗品が対駆逐戦闘に非常に役立つ艦です。砲駆のカテゴリーにも対駆逐型が居ましたが、ここで紹介するのは主砲も魚雷も両用しやすい対駆逐型です。主砲と魚雷に加えて隠蔽距離も平均的ですが、強力なソナーを持っていたり、煙幕ですぐに姿を隠せたりする艦です。それぞれ、主砲の方が得意だったり、魚雷の方が得意だったりしますが、基本的にバランスよく砲撃・雷撃の仕事ができる艦です。
オススメ艦長スキル
『予防整備』・『消耗品技術者』・『最後の抵抗』・『消耗品強化』・『抗堪専門家』・『隠蔽専門家』・『無線方向探知』・『アドレナリン・ラッシュ』・『管理』・『幻惑』など
艦長スキルとアップグレード(Z-52)
戦略
①敵駆逐は消耗品の準備が整っている場合は強くアプローチする
②敵巡洋艦はレーダーやソナー範囲に入らないように注意してスポットする
③敵戦艦には砲撃や雷撃をする
基本的な立ち回り
①序盤は引き撃ち態勢でスポットし、敵戦艦に魚雷を狙う
②敵がバラけ始めたら、敵駆逐にアプローチしたり、敵戦艦に接近して魚雷を狙う
③中盤以降は、敵駆逐を狙いつつ、敵戦艦に砲撃や雷撃をする
テクニック:消耗品を管理してメリハリをつける
このタイプの艦は、消耗品を使うタイミングを見極めながら敵駆逐艦にアプローチすることが重要です。消耗品がリロード中だと、隠蔽が悪かったり、DPMが低かったり、機動力が悪かったりして不利になりやすい艦です。消耗品が準備できている状態では敵の援護艦隊や艦載機に注意しながら強気に前に出て、消耗品がリロード中の時は、敵に発見されないように慎重に動くといいです。
おわりに
駆逐艦の4分類とその立ち回りについて紹介しました。特に駆逐艦が初心者のプレイヤーには、艦の特徴を把握して、試合中の行動指針をハッキリさせるのに役立つと思います。駆逐艦に乗り始めた人は参考にしてみてください。
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